悲嘆経験を人に話すということ

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青森県弘前市グリーフケアアドバイザーの佐々木清美です。

大切な人を亡くした悲しみについて、自分ではもうどうしていいのかわからない、大切な友だちや信頼できる人に話すことで、もしかしたら迷惑をかけてしまったり幻滅されてしまうのではないだろうか?などなど・・・話したいけど話せない、または話すことで話した相手との関係性が変わってしまうのが怖いなど、今回は、誰かに自身のグリーフ(悲嘆)について話すことの怖さについて書いてみようと思います。

未だに怖さを感じる

グリーフケアアドバイザーとして活動していますと、周りの方からはもう気持ちの整理はついているのだなぁとか、前向きに歩けているのだなぁとか見られがちなのですが、そんな事はありません。以前書いたブログにも記したように、未だグリーフの最中におりますし、行動が止まってしまう事も多々あります。

グリーフの中にある時は、個人差はありますが人は後ろ向きな気持ちになりがちですし、周りの人が特に変わった態度を取っていなくても、冷たくされたように感じたり、距離を置かれたように思ったり、また批判や非難をされたように感じたりしてしまうものです。もしその時グリーフを経験して間もないのであれば、それは自然というか、グリーフを経験した時に当たり前に通る道なので、今はそういう時期なのだと知って欲しいのです。誰かのせいでもなければ、ご自身のせいでもありません。

私も未だに怖さを感じています。こうしてグリーフについて発信することで、もしかしたら誰かを逆に傷つけてしまってはいないか、調子に乗っていると思われているんじゃないかなどなど、いつもいつも怖くてたまりません。さらに問い合わせてくださった方々に対して迅速にお応えすることができなかったり、対応がもしかしたら粗雑だったのではないかと思い悩む事はいつもの事です。

死は必ず訪れる

誰かがグリーフについて伝えなければ。それが私に課せられたものならば、歩みは遅くても、周りに応援をしてくれる人がいるから頑張ろうと思えるのです。

死産をした際、私は自分の思い、悲しみを話せる場がありませんでした。現場にいた看護師さんにも、支えてくれていた家族にも、余計な気を遣ってしまい話せなかったのです。もし話せたら何か変わっていたかもしれませんが、話せない経験が私をグリーフケアアドバイザーへと導いてくれたのだから、そこは必要な経験だったのだと今は思っています。

でも色々な方がグリーフについて学ぶことで、グリーフケアアドバイザーという資格を持たなくても、いざ周りにグリーフを受けた人がいた時に寄り添って支えたり、悲しみを吐露する事を丸ごと受け入れて認めたりする事ができれば。大切な人を亡くした時に自分を責めたり、周りのせいにしたりする人がいなくなると思うのです。

死は当たり前に、そして平等にみんなに起こることだからこそ、グリーフケアの知識は誰かが伝えていかなければいけません。グリーフケアについて知ることが、死を経験してもなお、自分にも周りにも優しい気持ちを持てたり、感謝することに繋がっていくと思うのです。

だからこそ、たくさんの方にグリーフケアについて知るお話し会に来ていただきたいと思うのです。

お話し会について

近々ですと、11月1日(木)にむつ市にてお話し会を開催いたします。

まだお席に余裕がありますし、午後も要望がありましたので個別相談ではなくお話し会を開催することにいたしました。お時間合いましたら、是非足を運んでいただきたいと思います。

お話し会のご案内はこちら↓

お知らせ~グリーフケアを知るちいさなお話し会
開催のお知らせ 青森県弘前市グリーフケアアドバイザーの佐々木清美です。 この度むつ市にて「グリーフケアを知るちいさなお話し会」を開催させ...

午後の個別相談はなしで、お話し会に変更いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

思いを話して放すこと

お話し会では、ご自身の経験についてお話しいただくことはないのですが、その気持ちを話すことがどれだけ大切かがお判りいただけるかと思います。

悲しい気持ちを抱えたままでは、鬱々と沈んだ状態から抜け出すのが難しいのです。それはなぜかというと、例えば重い荷物を抱えたままでは新しい荷物を持てないのと同じ事で、話せないことで抱えきれない辛さをもっともっと実感することになってしまうのです。

その辛さを少しでも軽くするために、お話し会やグリーフケアワークショップはあるのです。同じ悲しみを経験した者同士が、お互いの経験話し合うことで、またお話し会に参加して話すことの大切さを知ることで、悲しみを抱えたままでも前を向いて歩けるのだということを知っていただきたいのです。

あなたの思いを話して放す場があります。

今後も不定期ではありますが、随時開催してまいります。開催情報につきましては、ブログやFacebookなどをご覧いただければと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。