[グリーフケアを知ると]自身や周りがグリーフにあったら

シェアする

青森県弘前市、グリーフケアアドバイザー佐々木清美です。グリーフケア(悲しみからの回復を援助する)を知ると、自身や周りに対してどのような働きかけができるのか?またどんな風にグリーフ(悲しみ)に対応できるのか?お伝えしようと思います。

◆グリーフケアとは

グリーフ(悲嘆~悲しくてどうしようもない気持ち~)をケア(回復~元の状態まで戻れるよう援助する~)するということ。

人は死別を経験すると、知らず知らずのうちにその人を思う気持ちでいっぱいになってしまいます。また一方では、その死別という現実に対してなんとかしなければと努力し、立ち直ろうとします。その二つの相反する状態に、精神的にも肉体的にも揺れ動き、不安定な状態になります。それが「グリーフ~悲嘆~」の状態です。

このような状態になった人に対して、さりげなく寄り添い、気持ちに共感し、回復の援助をすることを「グリーフケア」といいます。

◆グリーフケアを知ると

グリーフケアを知ると、死別など悲しみに打ちひしがれている人に対して、けっして哀れみや同情ではなく、優しい気持ちを持てるようになります。そして、適度な距離感で接したり、見守ることができるようになります。そのグリーフを受けた人に対して、急かしたり促したりすることなく、普段通りに接した上で、共感を持つことができるようになるのです。

その時に生まれる関係性は、とてもフラットなものです。上下や優劣、勝ち負けはありません。

・適度な距離感(葬儀や通夜以外でのコンタクトの取り方。電話やメールなど)

・普段通りの会話(天気や何食べたの?など、生活に関すること)

・憐みではなく、共感(死別経験のない方は、特に気を付けること)

これらを心掛けることで、グリーフケアになるのです。

◆グリーフケアを知った後は

ここまで、グリーフケアは死別による悲嘆を感じている人に対して、その人が元の状態、生活に戻れるよう見守り援助することだとお伝えしました。ここからは、その知ったことを活かしていくにはどうしたらいいのかお伝えします。

グリーフは、その回復まで様々な段階を経ていくことを理解して欲しいのです。

現在の日本では、葬儀や四十九日などの法要が済んだ後からは、故人に対し、いなくなって寂しいという気持ちを表すのを良しとしない風潮があります。

「いつまでも泣いていたら、故人が成仏できないよ。」

「閉じこもってばかりいたら、故人が心配で成仏できない。」

「しっかりしなさい。」

こんな言葉をかけられたり、聞いたりしたことはありませんか?かけた方は激励のつもりなのだと思うのですが、これらは非常に傷つきますし、かけられて嬉しい言葉ではありません。

グリーフの段階や状態を知ることで、周りにグリーフを受けた方がいた場合には適切な言葉をかけることができますし、回復を見守ることができます。

つまり、グリーフケアを知った後は、自分の大切な人がグリーフにあった際に、適切な言葉がけや対応ができるということなのです。

そして、自分がグリーフにあった時は、今の自分の状態に対して、おかしいのでは?とか、自分を責めるといった気持ちを抱かなくなります。いろんな段階を経て回復していくのだと理解していることは、周りでグリーフにあった人に対してだけではなく、自分自身にも共感し、優しく接することにもつながるのです。

◆最後に

いかがでしたか?

少しでもグリーフケアとは何かが、伝わりましたか?

今後は、実際にグリーフが起こった際に、人は精神的、肉体的にどんな状態になるのか?どんな経過を辿って回復していくのか?実際に周りにそんな人がいたら、具体的にどんな態度、どんな言葉がけをしたらいいのか?など、お伝えしていこうと思います。

今後もお付き合いいただけたら嬉しいです。