母のこと〜癌告知を受けて〜

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青森県弘前市グリーフケアアドバイザー 佐々木清美です。

だいぶお久しぶりの投稿になってしまいました・・・。

今回は癌告知を受けた母のことについて、私の今置かれた立場や状況から、グリーフケアアドバイザーとしての意見も含めてお伝えしたいと思います。

突然の出来事

本当に突然の出来事でした。それは4月6日、パート先から家に戻った直後に母から話したい事があるから電話が欲しいと連絡があり、すぐ折り返しの電話をした時から始まります。

昨年末、母は風邪をひいて調子が悪くなったのち、さらにインフルエンザになり、そのままずっと調子の悪い日が続いていました。胃がムカムカするような気持ち悪い感じがずっとあったため、2年前糖尿病を発症して以来かかりつけの病院で胃カメラ検査をし、そこでピロリ菌がいたという事で除去する処置をしました。でもなかなか改善されませんでした。母は調子が悪くなるといつも1ヶ月くらいはそんな感じだったので、私は今回もそんな感じなのかなと思う反面、何かモヤモヤとしたような嫌な予感もしていました。

そんな中の電話。

「あまり改善されないので、医師の勧めで腫瘍マーカーを受けた。」

「消化器系の数値が悪いので、大きな病院でCT検査を受けた。」

「今週その結果を聞きに行くので同行して欲しい。」

という内容でした。

その時、何故かああやっぱり・・・という気持ちでした。同行前にとにかく話をしようと、次の日に実家へ向かいました。

うちに入るとソファに横になった母が。先週会った時より、明らかにグッタリしている様子でした。私はなんとか平静を装いましたが、振り返ってみると医師から告知を受けた時より、その時の方がショックは大きかったように思います。病院へ同行するにあたり、どういう方針で行くかなど、母の想いを聞きながら、なんとか間違いであって欲しいという気持ちともう受け入れるしかないのだという気持ちとで揺れ動き、複雑な心境で帰路につきました。

告知

さて、告知の日。前回訪ねて行った時よりも明らかに辛そうな母の姿に若干ショックを受けながらも、いつも通りに接しながら病院に向かいました。診察の順番が来て部屋に入ると、CT検査の画像が映し出されていました。素人の私が見ても、はっきりと異変を感じ取ることができるものでした。画像を見せながら医師は淡々と今の状態を説明しました。

それによると母は、

膵臓癌ステージ4A

大腸、肺、肝臓に転移あり

腹水あり

ということでした。

根治治療は望めないということで、すぐに入院しての抗がん剤治療を勧められました。

昔は副作用がひどくて、かえって命を縮めてしまうと思われた抗がん剤ですが、今は色々症状に合わせて対処してくれるようです。帰宅後、他に何か治療法はないかと探したり、夫の友だちの医師や、私の友だちの看護師などに聞いてみたりしながら、とりあえずは病院の方針を受け入れることにしました。

でも、告知時の主治医の説明や態度については色々思うところがあり、正直この選択は良かったのだろうかと今も戸惑っている状態だし、入院期間や治療内容について充分な説明をしなかった病院側に対して戸惑いの気持ちもあります。(ちなみに入院時には父もいたので改めて時間をいただき主治医と話しましたが、主治医には、前回説明したにも関わらずまた聞きにくるのもどうかという態度を取られた上、何を聞きたいのかわからないと鼻で笑われました。)

これから転院するかどうか、実家の生活自体も見直実家しつつ考えて進めていこうと思います。

家族が病気になるということ

両親がいつまでも元気でいてくれる訳ではないと、頭ではわかっていたつもりでした。でも実際にそうなってみると、戸惑う自分の姿があります。

死産の経験からグリーフケアについて学び、喪失の後に起こる自分の心の動きや状態はなんとなく理解はできているものの、どんな風になるのかは実際にはわかりません。時々込み上げてくる悲しいのか、悔しいのか、切ないのかわからない気持ちが一体なんなのか、わかってはいるけれどわかりたくない、そんな状態です。

「予期悲嘆」という言葉もありますが、本当の悲嘆が死別後に訪れる事を知っているだけに、かえって切ないのかもしれません。残された時間を共にどう過ごすかで悲嘆の状態が変わって来る事もわかってはいるのですが・・・。母と、家族と、もっと話し合っていきたいと思います。

母との事を書こうと思いましたが、長くなりましたのでまた次回に。