ゲストティーチャーとしてお話させていただきました!

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青森県弘前市 グリーフケアアドバイザー 佐々木清美です。

この度ご縁をいただきまして、青森中央学院大学看護学科にて、前期後期と1コマずつグリーフケアについてゲストティーチャーとして講義させていただくことになりました。

前期は看護学科学生と別科助産専攻の方も含め、約90名の方にお話しさせていただきました。大変素晴らしい機会を作っていただいた青森中央学院大学看護学部玉熊和子先生に感謝です。

当事者としての視座

今回学生さん達に授業として話す内容は前期後期ともに「母性看護における喪失と悲嘆のプロセスの支援」についてです。授業にあたり、どう言った感じで話せばいいでしょうかと尋ねた私に対し、担当の先生から言われたことは「佐々木さんの経験を話してください」ということでした。

実際に前期に授業を受けるのは看護学科の三年生と別科助産専攻の学生ということで「グリーフ」とは何かという知識は多少持っているとのことでした。実際の周産期での当事者の経験を学生達に話して欲しいとの事で、私があの日にあった事、そして感じたことをそのままお話しさせていただきました。熱心にメモを取ってくれたり、力強く頷いてくれたり、静かな中にも真剣に聞いてくれた学生達の姿に胸が熱くなりました。

今回実際にお話しさせていただいて思ったことは、医療者側からの経験や学びはあっても、当事者側からの話を聞く機会が本当にないのだなということです。こういった事があるという想定は、学ぶ上でもしかしたら足かせになるのかもしれません。当事者としての私の視座が、学生達が現場に出た時に役に立ってくれることを願ってやみません。

周産期の光と影

学校で習う周産期の現場は、妊娠・出産が順調に経過していく過程についてが多く、いわゆる「光」の部分について学んでいる現状だと思います。産科は命をこの世に産み出すお手伝いをする場ですから、それは当然のことです。でもうちの母も看護師だったのですが、私の友人が産婦人科に就職が決まり、「赤ちゃんを見るのを楽しみにしてるんだって」と伝えた時に、「流産とか掻爬手術とか、いいことばかりではないんだけどね」と言っていたことが思い出されます。

今回このお話をいただいた時も、晩婚化、少子化が進む中、やはり命の誕生ばかりではなく、悲しい別れを経験する方も増えてきているという実際を、私自身もニュースなどで改めて知ることとなりました。

だからこそ、私自身の経験したその「影」の部分をお話しすることで、よりその仕事に向き合う覚悟や責任を感じて欲しい、そして実際の症例を知ることで、悲しい経験をした患者さんに対してどのように向き合ったらよいのか知って欲しいという気持ちでお話しさせていただきました。

現場に出る前に「周産期の光と影」を知ることは、きっとその後の仕事に対するその方の姿勢にもつながっていくのだと思います。

今現場に求められていること

私が思う「産科に求められていること」、それは科に関わりなくだと思うのですが、やはり「患者の立場に立つ」「患者に寄り添う」ことだと思います。

私は医療者ではありません。医療側からの視座はわからないので、あくまで一般的な患者さんの立場で言わせていただくと、上記のような事を現場の方に知っていただきたいし、心に留めて欲しいのです。

でも私も今保育士としてパートをしていても思うのですが、相手のことを思っているようでいて、実際相手の本当の望みだったり思いを汲んでいるかはわかりません。だからこそ、相手の立場を思いやること、想像し共感することが大切だと思うのです。全てを理解するのは難しいけれど、理解しようとする姿勢は思いやることにつながり、そこにエゴがあってはいけないことが大前提ではあるけれど、相手に少しずつ届き、心を解くことにつながるのではと思うのです。

後期も近々させていただきます。次回は1年生の学生さんなので、自分の経験を踏まえた上で、グリーフケアについての内容をしっかりお伝えしたいと思います。